bookshelf 『キップをなくして』 池澤夏樹 忍者ブログ
本はごはん。
[313]  [312]  [311]  [310]  [309]  [308]  [307]  [306]  [305]  [304]  [303
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

o0171024010205881557.jpg<br />  面白かったです。期待以上でした。
 
 キップを無くしてしまって駅から出られなくなってしまい、東京駅で
 暮らすことになってしまった子供達の話です。

 中には死んでしまった子もいて、その子を思いやりながら生活していく
 なかで、「死」や「魂」、「受け入れるとはどういうことなのか」、
 「心」「人格」とは何か、などが展開されています。

 とくに「人格」や「薄れていく魂」について語られる部分が、
 恐らくこれは「原子論」なのかなぁと思うのですが、とても
 興味深い。

 児童文学だと思うんですが、避けることなく死を正面から描いているのが
 とても良いと思います。

 あと、さすがに文章上手いですね。当たり前のように思われがちですが凄く上手いです。
 むしろ上手すぎてさらりと読み飛ばされないか心配になるくらいです。


キップをなくして」 池澤 夏樹 ★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog